前回の『少女まんがばかりみて育つと大人になったとき大変』の後編です。






中学の暗黒期を経て高校では模範的高校生活を送り、


希望と夢に溢れた大学生になった




大学生の私は考えていた。


中学生と高校生にはまだ恋愛なんて早すぎる、大学生活こそ恋愛の真骨頂であると。



大人でも子供でもない、その曖昧な境界線は中学や高校のときとは違う、今まで越えることが許されなかった領域を簡単に越えていく。




漫画で言えば『はちみつとクローバー』『のだめカンタービレ』

小説でいえば『夜は短し歩けよ乙女』『絶対、最強の恋のうた』のような生活を夢みてキャンパスライフを迎える。






そして過程は割愛するが私にも無事に彼氏ができる

天晴れキャンパスライフ。にやり、まさに計画通り。





その人は、いつも多くの人に囲まれて、人気者で運動もできて面白くて顔もかっこいい、まさに少女まんがのヒーローのような人だった。






私は幸せの絶頂にいた。

もう頭の中のお花畑は『ハウステンボス  チューリップ祭り』よりも色とりどりに咲き誇り、輝き、幾重にも重なる幸せの色で彩られていた。






そして、私は彼氏ができたらやってみたいシチュエーションがあった。








これである。





私はこのシチュエーションに憧れていた。



少女まんが的模範回答はこちらである。








正直私もこのブログを書いていて『会社のブログでなにいってんだ』と恥ずかしさが止まらないが、私はこの甘いセリフを求めていたのである。







そして彼が返した言葉がこちら。













え?




この一言につきる。




え?である。







はじめて少女まんがをみたときよりも衝撃をうけた。





私はお付き合いというものは好きという気持ちが100%でないとしてはいけないものだと思っていたからだ。






それが6割て。



いま蕎麦粉の話してるの?

ーと、状況理解に時間がかかるぐらい

衝撃だった。



むしろ30歳なった今でもこのときの衝撃は人生の中でのトップ3にはいる



ちなみに残り2つは『ダムで溺れたこと』と『昔の職場でアルバイトの留学生に包丁を向けられたこと』である。



生命の危機を感じたことと同じくらいの衝撃だったので、どのくらいの衝撃だったのかきっと皆様にもお分かりいただけたと思う。




この後も少女まんがとは違うことが

たくさん起こって、今ではすっかり少女まんがのような恋を期待することなんてなくなってしまった。



少女まんがばかりみて育つと大人になったとき大変。

だって少女まんがは素敵すぎて夢見ずにはいられない。




だけど現実の恋に疲れたときはやっぱり少女まんがに帰ってきて

今日も甘い言葉に埋もれるのだ。




おわり。







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